例えば、蛇口をひねれば水が出る。スイッチを入れれば明かりが灯る。そんな当たり前の現象の背景には、複雑で巨大なシステムが存在します。しかし人々が普段そのシステムを意識することはありません。コンピュータ・ネットワークの発展は、やがて情報さえ、水道や電気と同じように存在感のない、生活の一部に変えてしまうことでしょう。魔法使いが空中から何気なく黄金をつかみ出すように、いつでも必要な情報を瞬時に入手できる「現在の魔法」……。ウィザードが目指すのはそんなシステムの構築。効率的で、高機能なシステムを、誰もがごく当たり前に使えるような形で提供する。それこそが「高度情報社会」を超える次の時代に向けたアプローチだと考えています。
情報は、それだけでは素材に過ぎません。必要十分な情報が有機的に活用されることによって、初めて「知識」という新しい価値が生まれ、人々の幸福を実現するために役立てられていくのです。私たちが提供するシステムは、情報をただ右から左へと運ぶための物ではありません。情報を効率的に整理し、統合し、ユーザーを真に必要な情報へとかくじつに導くことを目的としています。
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